特集 生徒の未来、教師の役割
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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「総合的な学習の時間」はSIを再構築するチャンス

 指導と評価の一体化は、SI(スクールアイデンティティ)の再構築にもつながります。評価の体系は、学校の教育目標を前提としてつくられるべきものであるからです。教育目標を踏まえて、どのような生徒を育てていくのか、そのためにどのような力をつけるのか、それに必要な活動は何か、というように考えて実践する際に、評価の在り方を見直すことが、効果的な教育活動を実現することになります。
 「総合的な学習の時間」(以下、総合学習)は、次期学習指導要領では授業時数の削減が予定されていますが、学校改革においては重要な役割を果たすと考えています。
 一つは、複数の教師がかかわることでシナジー(相乗効果)が期待できることです。教師間の刺激にもなり、異なる教科のコラボレーションも可能になります。逆に言えば、そうでなければ、総合学習を実施する意味があまりありません。
 二つめは、まさにSIの再構築です。総合学習は学校の工夫によってつくり上げるものです。教育目標を具体化し、達成するためのチャンスであると言えます。


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