高校3年間は夢の実現のためにある――この「ドリカム」の精神は今も城南高校に息づいている。だが、そのためには「社会の中の自分」について考え、そして土台となる学力を身につけなければならないということを、同校の教師たちは生徒に日々訴えている。
「『ドリカム』は確かにこれまでとは変わりました。しかし、私たちは今の形にこだわるつもりはありません。その時代その時代の城南高校の実情に合った取り組みを創り上げていけばよいのです。ただ、なぜ『ドリカム』が生まれ、今、こういう姿になっているのか、その意味を共有する場面は確保しなければなりません。受け継ぐべきものを確実に受け継いでいきたいと思っています」(下田先生)
敷かれたレールをひたすらに走るのではなく、立ち止まり、よりよい新路を開拓する。城南高校はまさに今、新たな変革の途中にある。
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