VIEW'S REPORT 生徒指導
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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英語

実践的な英語力を試す問題が明暗を分けるポイント

― 英語(筆記)―

「概要把握力」「情報検索力」「語句の意味の推測力」が鍵

 08年度センター試験では、英語(筆記)の平均点が125.26点となり、前年度と比べてやや難化した。特に、第3問での素材文の語数が大幅に増えたことは、時間配分に影響した可能性がある。それは、第6問の長文読解や第4問Bの広告文読解で、得点率が伸び悩んでいたことからもうかがえる。
 A層とB層で差がついた問題は、「第3問Bの意見要約」「第3問Cの文補充」「第4問Bの広告文読解」などであった。
 ここでは、「第4問B・40」を例に見てみる。A層の正解率は76.8%、B層の正解率は45.9%であった。この設問では、広告から必要な条件を探し、  670(2週間コースの授業料)+ 500(1週間分の宿泊代 250×2週間分)= 1170という計算をすることが求められた。しかし、"per week"という表現を見落とし、宿泊代を1週間分しか計算に含めずに、  670+$250= 920という計算をした受験生が多かったようである。
 こうした問題では「情報検索力」が求められるが、他に「概要把握力」や「語句の意味推測力」が試される設問でも差がついた。B層がA層に近づくには、概要や要点を素早く把握する力をつけておく必要があるだろう。

第4問(筆記)

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