授業だけでなく、何事も他人に頼るという傾向が強まっていることには、神奈川県立C高校の先生も懸念を示す。
「日常生活でも学校行事でも、まずは自分で考えてみるという姿勢・態度が希薄になりました。良くも悪くも教師頼みで、非常に手間がかかります。
私は英語科担当ですが、事前に辞書で下調べをしてくる生徒はほとんどいなくなりました。予習してくる生徒は授業後に決まって良い質問をしてきたものですが、今は授業で初めて学ぶためか質問のレベルが低い。部活動には意欲的ですが、自分で考え工夫して練習するというより、指示に従って動く傾向が見られます。
行事では、ほかの人と協力して何かをしようという雰囲気が希薄です。個別に担任に言うことはあっても、自分たちで話し合って解決しようとはしません。だれかがリーダーシップを取ろうとしても、それに協力しようという感じがなく、クラス全体で何か一つのことをなし遂げるのが非常に困難になっています」 |