特に力を入れているのは、課題解決型学習だ(図1)。グループごとにテーマを決め、調査、プレゼンテーションを行う。以前の進路学習は、志望大の受験科目や個別学力試験の配点比率など、受験に特化した内容だったが、07年度からはキャリア教育の視点を取り入れ、生徒の自由な発想を大切にするテーマに切り替えた。教師としては、いかに生徒にとって身近で、かつ興味を持つテーマを選ぶかが腕の見せ所だ。例えば、07年度の1年生では、「川越市役所」という架空の職場を設定し、「健康課」の職員として少子高齢化対策を考えさせた。森本先生は「生徒の目を社会に向けて開かせ、進路を考える足がかりにしてもらうことがねらい。今後は、自ら課題を見つけ解決するゼミ形式の個人研究に挑戦させたい」と、展望を述べる。 |