生徒の変化に即応できる
振り返りが必要
2学年英語科担任 鵜山敦子
◎ここ数年の本校に欠けていたのは、変化に対する柔軟性だったと思います。今の2年生は、以前に比べて成績下位層が1クラス分増え、自立の時期が遅くなっているという印象があります。2年生なら自分で1か月単位の学習計画を立て、自ら軌道修正できなければならないと思うのですが、今の生徒は「生活確認表」を書くことによって、やっと自分の生活の問題点をつかんだというレベルです。主体的に行動を起こせるような生徒は、ほとんどいません。生徒の変化に即応して軌道修正できるよう「進路指導プロジェクト」を学年全体で振り返る機会を、定期的に設ける必要があるかもしれません。
2002年に始めた「進路指導プロジェクト」の改革は、本校がSELHiの取り組みで目指した「Independent Learner(自立した学習者)」を全校に波及させることが出発点でした。生徒の層が変わりつつある今、再び原点に立ち返り、全校に波及させるようなインパクトある取り組みを、英語科が率先して実行していきたいと思っています。「GTEC for STUDENTS(注)」を英語科の生徒全員受験としたのは、その一環です。英語力の向上をテコに、世界に広く目を向ける生徒も育ちつつあります。そうした生徒が普通科の生徒を刺激し、切磋琢磨する雰囲気をつくっていきたいと思っています。
注) ベネッセコーポレーションが提供する、絶対評価スコア制の英語テスト
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