不合格時の指導こそ難しいけれども
大切にしたい
理数科主任 西川周二
◎推薦入試対策が組織化された2006年度に初めて3年生の担任となり、受験指導を経験しました。指導が分担制になったとはいえ、時間的にも能力的にも難しさを感じたのは事実です。私は理科担当なので、小論文指導については力不足が否めず、国語科の先生にアドバイスを受けました。
担当教科の違う先生と気軽に連携できるようになったのは、組織化がスタートしてからです。1人の生徒に、担任、面接指導担当、小論文指導担当と複数の教師がかかわることで、生徒を多面的に見ることができ、生徒が合格したときの喜びは何倍にもなります。1つのゴールに向かって教師全員が一丸となって取り組む雰囲気が生まれたのは、生徒に目的意識を持たせる上で非常にプラスになっています。
個人的に課題として感じていることは、推薦入試で不合格となったときの指導です。生徒の気持ちを切り替えさせてセンター試験に向かわせるのは、最も難しさを感じる指導の1つです。推薦入試の合否の要因を目に見える形で共有できる仕組みを整えれば、より効果的な対策が可能になると考えています。
本校には、中学時代に勉強にあまり熱心ではなかった生徒も多くいます。そうした生徒をいかに目覚めさせ、可能性を広げていくか。今後も推薦入試の対策を軸にして考え続けたいと思います。
|