指導変革の軌跡 茨城県立古河第三高校
VIEW21[高校版] 新しい学校再生のパートナー
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躍進の決め手は
学年団の団結力と生徒の頑張り

2学年担任 高橋良武、藤田一輝


高橋先生◎05年度は久々に定員が充足し、私を含めて学年全体が「改革元年」の心意気に溢れていました。結果は3年後、前年度比2倍以上の国公立大合格者数として表れました。躍進の秘訣は学年団の風通しの良さにあったと思います。教師同士が日常的に職員室で情報を交換し、気になる生徒の相談を持ちかける雰囲気がありました。また、学年主任や進路指導部長には私たちの意見をどんどん吸い上げていただきました。「何かあったら私が責任を取るから頑張れ」という言葉は心強く、生徒に「最後まで諦めるな」と自信を持って励まし続けることができました。大切なのは、生徒の志望実現に向けて、いかに学年団が一つになれるか。そうした教師の意気込みが生徒の気持ちも引き出していくのです。

藤田先生◎私の校務分掌は進路指導部で、バレーボール部の顧問もしています。課外補習時に部活を休みにすることには、ジレンマを感じることがありました。しかし、部活動に熱心な生徒でも、根底には自分の進路を実現したいという思いがあり、教師はそれに応えねばならないと思います。本校は進学校ですが、勉強一辺倒という生徒は少なく、部活の加入率は7割、理系の特進クラスでも部活をしながら上位の成績を収めている生徒がいます。時間が少なくても、生徒自身が考えて効率的に勉強しようと頑張っています。教師である私自身にとっても、そのバランス感覚が今後の課題だと感じています。


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