▲和歌山県立桐蔭高校
嶋田博文
Shimada Hirofumi 教職歴27年。同校に赴任して15年目。総務部長。「生徒とは付きすぎず、離れすぎず、距離を保ちながらよい関係を築きたい」
井松友希
Imatsu Tomoki 教職歴28年。同校に赴任して13年目。進路指導部長。「生徒には、いろいろなことに耳を傾けられる人間になってほしい」
宇治田元則
Ujita Motonori 教職歴26年。同校に赴任して6年目。1学年主任。「何事にも楽しみながら、意欲的に取り組む生徒を育てていきたい」
一つの講義につき教師1人が監督に付くが、配置は本人の希望を基に決める。当初は希望制ではなかったが、知見を広げて指導力を高めてもらおうと変えた。数学担当の井松先生は、数年前に一橋大経済学部の講義を聴いた。 「担当教科が金融の最先端でどのように使われているのか、具体的に理解できたのは大きな収穫でした。今の学びが社会でどのように生きているのか、将来どのようにつながっていくのか、具体的に生徒に示せるようになりました」 毎年、生徒にアンケートを取り、感想や講座の写真などを掲載した通信を作成・配付し、成果を共有している。生徒にも教師にも役立つ取り組みだということが学校全体に認知されているから、形骸化せずに続いているのだろう。