指導変革の軌跡 和歌山県立桐蔭高校「進路学習の効果的な継続」

VIEW21[高校版] 新しい学力向上フロンティア事業の継承のパートナー
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「桐の葉」で築いた連帯感が
躍進の原動力になった

1学年主任 宇治田元則


◎07年度に私が担当した3年生は、近年にない躍進を遂げました。最後まで諦めずに粘り強く、国公立大入試の後期日程まで努力し続けようとする意思を、教師と生徒が共に学年全体で共有していたことが大きかったと思います。
 本校の生徒の良さは、何にでも一生懸命に取り組むところです。教師がしっかり指示すれば、その後は生徒たちは自ら意欲的に取り組みます。08年度入試は、そんな本校生の良さが最大限に発揮された入試でした。
 ただ、何事にも一生懸命な半面、手を抜けないのが欠点でもあるといえます。それは、「桐の葉」にもいえることです。調べ学習は、どこまでやれば十分なのか、ゴールを決めにくいところに難しさがあります。とことんしようと思えばいくらでも課題は見つかりますし、手を抜こうとすれば抜けます。本校の生徒は前者です。生徒は恥ずかしいものは残せないという意識が強いため、全力投球します。それは大切なことですが、中には課題を完璧にやり遂げようとして、プレッシャーに押しつぶされそうになる生徒もいます。
 何事にも一生懸命な生徒の良さを引き出しつつ、生徒が疲弊することなく意欲的に取り組めるよう学年主任として配慮していきたい。生徒が元気に学習に取り組める環境をつくることで、自ずと結果もついてくると考えています。


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