ペアを組む担任との密な情報共有が
クラス運営の鍵
2年次担任 横山朋美
◎本校に赴任したのは3年前です。道内屈指の進学校であることに加えて、「単位制」「複数担任制」と初めて経験することばかりで、最初は戸惑いの連続でした。
中でも苦労したのは、生徒の把握です。単位制では履修する科目が生徒それぞれに異なるため、朝、HRで顔を合わせて、次に会うのは帰りのHRということも珍しくありません。同じクラスでも、ガイダンスを受け持っていない生徒の情報は把握しにくい面もあります。クラスがまとまって動く学校行事などの機会に、あの生徒はだれと仲がよいのか、仲間の輪に溶け込めない生徒はいるか、まわりの生徒はどのように動くのかと、生徒の動きに目を配って、クラスの現状を把握するよう努めました。
私にとって、複数担任制は心強いです。いつでも気兼ねなく相談できる先生がいるからです。普通は、ほかの先生のHRを見る機会はほとんどありませんが、複数担任制なら一緒にHRを行うことも多いため、生徒との接し方や褒め方・叱り方など、指導力の面でも多くのことを学びました。
もっとも、2人の考え方が合わないとクラス運営の面で苦労することもあります。しかし、互いの方針や情報を共有し、連絡を密にすることができると相乗効果が生まれるのが、複数担任制の良いところだと思います。
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