VIEW'S REPORT
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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さまざまな工夫で学生一人ひとりの学びを保証

 このような多種多様な学びの機会を、効果的に学生一人ひとりの学びに結び付けるため、さまざまな工夫を取り入れている。
 最大の特徴は「ラーニングパス」の導入だ。通常、大学では学生自身が履修科目を決める。しかし、サービス創造学部の学生は、履修する科目は教員と相談しながら決め、教員の承認がなければ履修登録ができない。教員が学生一人ひとりの目標に適した体系的な学びをナビゲートするわけだ。「ラーニングパスは、学生がともすれば安易な方向に流れてしまうのを止め、大学として学生の学習に責任を持つという意味があります」と、吉田学部長は意義を語る。
 時間割にも特徴がある。1時限目は9時に始まる大学が大半だが、サービス創造学部では10時40分に授業が始まる。新聞やメールのチェック、朝食をきちんと済ませてから登校してほしいからだ。更に、遠方からでも通学できるようにという配慮もある。始業は他大学より遅いが、8時30分から「モーニングコース」として、語学やIT、簿記会計など資格取得向けの講座(有料)を設けている。資格を取得できれば単位として認められる。
 体育の授業は、学外のスポーツジムと契約し、学生がスケジュールに合わせてジムに通うこととした。「スポーツをサービスとして体験すると共に、ジムに集まるさまざまな年代の人たちと交流してほしいと考えました。また、ビジネスにおいては体力・健康も重要。運動の習慣を身に付けさせるのもねらいの一つ」と、吉田学部長は説明する。
 このように、サービス創造学部は既存の大学には見られない学びを提供する。一貫しているのは、実社会を1年生から継続して体験させ、経験を蓄積させること、それを効果的に実現させる教育システムを目指したことだ。定員の200人はすべて推薦入試かAO入試で募集し、教科学力の尺度だけでは測れない高校生一人ひとりの考え方、価値観、経験、意欲などを多面的に測る。
 大学と社会をつなぐ斬新な教育がどのような成果を見せるのか、今後の動向に注目したい。

* 詳しくは千葉商科大学サービス創造学部のウェブサイトをご覧ください。
http://www.cuc.ac.jp/service/

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