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教育効果を 高めるための〈体験型学習〉取り組みのポイント
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POINT1 本物の体験
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仕事のやりがいから進路選択まで幅広く聞く |
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生徒6人で構成される各グループに、大学院卒業後2~5年目の、生徒と年齢差が小さい若手社員がTA(ティーチング・アシスタント)として参加。肌の仕組みの基本的理解を深め、次の施設見学で研究所の機能・役割を理解する。直後に各TAが職業選択の経緯、大学や大学院での専攻、更に実際に開発に携わった商品を見せながら現在の仕事のやりがいを語っていく。こうして、生徒は研究者という仕事の実態を具体的に理解していく。
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仕事で求められる力は何かを知る |
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TAは、化粧品が実際に市場に出るまでの流れをレクチャー。企画協議から市場検証、開発、実験などの多様な工程と、その過程でのさまざまな失敗談を生徒に紹介。そこで生徒は、実証プロセスの重要さ、チーム機能の大切さ、各商品の外見やネーミングに込められたマーケティングの仕掛けなどを知る。研究開発には仮説形成力が重要であり、技術革新、流行、社会現象など幅広い視点から社会を見る力が必要だと、理解することができる。
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TAの声 |
製品を傍らに、グループの生徒に対して自分の仕事を企画から順を追って、イメージしやすいように み砕いて説明しました。初めて見るもの聞くものに興味津々で徐々に前のめりになる生徒たちの姿に感動しました。今後の進路を決める大事な時期に参考になったとすれば嬉しいです」 |
生徒の声 |
香りのプロや実証実験のプロなど、考えていた以上にいろいろな分野の人たちが一つになって商品ができているということが印象に残りました」「一言で、研究者といっても、さまざまな分野の研究者がいることがわかりました」 |
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POINT2 チーム学習
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集団でアイデアを広げる発想法を導入 |
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4校合同で行われた今回、チームは各校の生徒を混在させて編成。席順も同じ学校の生徒が隣り合わせにならないように配慮された。その上で、初対面の者同士の集団でもグループワークがスムーズに進むように、「ブレインライティング」という発想法が採用された。
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◆ブレインライティング |
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下のようなシートを生徒全員が1枚ずつ持ち、まず最上段のマスに自分のアイデアを書く。そして、シートを左隣の人に渡し、右隣の人からシートを受け取り、2段目にアイデアを書く。その際、1段目のアイデアを参考にしてもよいし、全く新しいアイデアを書いてもよい。口下手な人でも(無言で)アイデアを出せる、参加者全員が強制的に参加させられる、さまざまな角度からアイデアが出せるなどのメリットがある。
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