◎プログラムの概要
ロボットは、日本が世界に誇る技術分野であり、中高生にとって「10年後の未来」を想像し、男女を問わずわくわくするテーマである。このロボットを扱うことで、理数系分野への学習意欲を高めることをねらいとした。プログラムは4部構成。「ロボットの組み立て(ハードウェア実習)」「ロボット動作のプログラミング(ソフトウェア実習)」「外観設計(デザイン実習)」「ロボット競技(プレゼンテーション実習)」を2日間で実施した。
プログラムの大半は、実習形式である。生徒は(1)身近な機械の裏側にどのようなIT技術が使われているか、(2)学校の授業で学んだことが、どのように社会で応用されているかを、楽しみながら理解した。
本プログラムには、これまで5校、計328人の中高生が参加。プログラム後のアンケートでは、多くの生徒が「数学や理科をもっと勉強したい」「機械やもの作りへの関心が高まった」とのコメントを残した。また、「チームでやり遂げる達成感を味わった」「ロボットがゴールしたときに思わずガッツポーズした」など、試行錯誤しながら仲間と協力した点に手応えを感じたとの声も多かった。今後はこれらの生徒の声を踏まえ、30校程度の学校とさまざまなトライアルを実施する予定である。
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