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POINT3 発表・評価
客観・主観の観点で複眼的に評価する
ロボットの組み立て時間や競技の記録は、客観的な数字で表せる一方、ロボットの動きやデザイン、生徒のプレゼンテーションの印象は、数字で表せない主観的なものである。そこで、主観的な評価では、生徒全員が他チームの発表に点数を付けると共に、その理由をコメント。各作品の「何が良かったのか」「改善点はどこか」を共有した。記録の優劣を競うのではなく、複眼的な観点で評価することで、発表会を「学び合いの場」へと高めた。
「二度目の本番」により、生徒の成長を促す
競技の終了後、生徒は「次回はこうしたい」と続編への意欲を見せる。そこでもう一度発表・評価の機会を設けることで生徒は大きく成長する。西武学園文理中学・高校では、9月の文化祭で高2、3生による合同発表会を開催。生徒は、複数の四足歩行ロボットを組み合わせ、クモやヘビを模したロボットなど、大きく進化した作品を発表した。なお、09年2月にはプログラム実施校(現在5校)が集まり、各校の優秀作を発表する予定だ。
参加した
教師の声
頭で理解するだけで満足しがちな今の生徒にとって、自分の手足を動かし、試行錯誤する経験は貴重だと思います。実際、プログラムに参加して、生徒のモチベーションが上がったと感じます。今後は、生徒が何気なく使う製品や技術の奥にあるさまざまな知見を実感できる仕掛けが、更に充実するのが楽しみです。
麻布中学校・高校 佐久間道則先生
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