特集 中・高・大とつなげる「学び」と「指導」
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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主体的な学習に向かいにくい高校生

 図3は小・中・高校生の通塾率を示した。中学生の通塾率は4割強でほぼ横ばいなのに対し、高校生の通塾率は増加傾向にある。中学校段階での学習スタイルが高校に入学しても変わらず、受け身の学習が増加しつつある高校生の姿が見えてくる。
 また、「日本は、努力すればむくわれる社会だ」「いい大学を卒業すると将来、幸せになれる」と思う子どもは、学校段階が進むにつれ減少し、「日本は、競争が激しい社会だ」「お金がたくさんあると幸せになれる」は増加する傾向が見られた(図4)。
 高校教育の多様化が進み、生徒の進路意識や学習意識が変化する中で、生徒の進路観・学習観を育てる普遍的な指導とのバランスが、高校に求められている。
中学→高校 接続の課題
図3

図4

図2~4:出典/ベネッセ教育研究開発センター「第4回学習基本調査」(2007年)
・サンプル数
小学生第1回2,578名、第2回2,665名、第3回2,402名、第4回2,726名
中学生第1回2,544名、第2回2,755名、第3回2,503名、第4回2,371名
高校生第1回2,005名、第2回2,615名、第3回3,808名、第4回4,464名

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