指導変革の軌跡 東京都・私立実践女子学園中学校高校
松下寿久

▲実践女子学園中学校高校

松下寿久

Matsumoto Takashi
教職歴30年。同校に赴任して23年目。中等教育研究室長。広報部長。「モットーは『生涯一書生』」

甲斐由起子

▲実践女子学園中学校高校

甲斐由起子

Kai Yukiko
教職歴・赴任歴共に20年。学年副主任。「愛する心を忘れずに、一日一日を大切に生きたい」

井上一雄

▲実践女子学園中学校高校

井上一雄

Inoue Kazuo
教職歴35年。同校に赴任して3年目。キャリア教育部部長。「生徒にも自分にも『なれる自分よりもなりたい自分』と言い続けたい」

依田泰

▲実践女子学園中学校高校

依田泰

Yoda Yasushi
教職歴・赴任歴共に29年。中学2学年主任。「生徒に対してあらゆる先入観を持たず、リスペクトとディーセンシーを持って指導にあたる」

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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25年後の社会参加を見越したキャリアデザインを描かせる

 05年度に、同校が新たな特色として打ち出したのは「6年間一貫のキャリア教育」だ。

「特色を出すためには、学習量を増やし、進学実績を高めることが近道だと思います。本校も改革の端緒では、学力強化月間や朝学習を実施し、課題プリントを充実させ、学習記録をきちんとつけさせる、といった施策を次々に導入しました。しかし、教師がすべてお膳立てして学習量を確保する方法だけでは、生徒が社会で生き抜く力は身につきません。少子化が進む中、女性が社会で果たすべき役割はますます大きくなります。自律的・能動的に社会参加する力をつけるために、自分自身の将来を見据えさせ、主体的に学ぶ意欲を持たせることが大切と考えました」(松田校長)
 同校のキャリア教育のねらいと流れをまとめたのは図1である。中1~高1前期は人生全般を考えるキャリア教育、高1後期~高3はより大学進学にテーマを絞った進路学習・行事という構成だ。職業調べや志望大研究、進路講演会、インターンシップ、企業とのタイアップによるテーマ学習などを、主に「総合的な学習の時間」やLHRで実施する。
図1

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