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学校組織の中堅として後輩にいかに伝えるか
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二つめの課題は、校内での自分の役割です。本校には20代の先生が多く、私は年齢層としては中間に位置します。赴任して5年が経ち、生徒に指導すべき内容や時期に応じた指導を把握した今、年下の先生に助言する場面も増えてきました。職員会議などで発言する機会もあり、学校組織の中で自分が果たす責務の重さを感じています。
当然ですが、生徒は「能代高校」に入学してきます。能代高校としての指導を、どの先生からも受けられるようでなければならない。生徒の状況に応じて方法が変わることもありますが、学校としての目標は不変で一定以上の水準を保つことが学校としての力となるからです。教師が代わっても、今ある指導をどう継承し、改良していけばよいのか。先輩に指導を仰ぎ、一緒に考えながら、その課題に向かっています。
赴任歴も年齢的にも中間に位置する私に課せられた責務の一つは、20代の後輩に、先輩から教わったことや自分が20代で体験したことを伝えることです。同世代との話では、悩みを共有し、共感し合うことはできますが、解決までには至りにくいと思います。私自身、教科指導でも学級経営でも、悩んだときには何でも先輩の先生に聞きました。やはり、その課題を克服した先輩と話し、自身の経験を聞いたり、知恵を貸してもらったりすることが、解決に導いてくれるものだと思います。
若いころは先輩の先生に「最近どう?」などとよく声をかけてもらいました。「相談にいつでも乗るよ」と言われても、気恥ずかしかったり、こんな簡単なことを聞いてよいのかと思ったり、なかなか言い出せないものです。でも、声をかけてもらえれば「実は…」と話しやすくなります。忙しいからとただ黙々と仕事をするのではなく、今では私から後輩になるべく声をかけるようにしています。 |
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