教師は生徒の夢の実現を助ける職業です。私はそのあと押しができているのかなと自問しています。以前は、合格判定でC・D判定が出たときに、遠回しに生徒に諦めさせていたこともありました。生徒の失敗を恐れ、教師の私が安全な道を選んでいたのです。
大学進学は人生においてかなり重要な選択です。夢をあと押しする教師が、諦めさせてよいはずがありません。リスクは伝えながらも、生徒の気持ちを大切にし、人生から逃げずに自分で考え、選ばせるようにしています。たとえ不合格でも、挑戦した生徒は強くなり、甘えがなくなって、その経験を人生の力にできるのではないかと思うようになりました。
教科指導においても進路指導においても、生徒の「本当の力」になる指導ができるようになること。これが今の私の課題です。そして、組織的にも生徒の抱える課題にどう挑んでいくのかを思案し、行動していく立場になってきていると感じています。 |