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強引にでも実行に移し
教師の意識を変えていく
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日々の指導で忙しい中、入試問題の研究・分析に取り組むのは容易ではない。導入に際しても、少なからず反対が予想された。しかし、当時進路指導委員会の責任者だった橋本先生は、少々の反対の声があっても導入を進めた。職員会議で提案をしたものの、表立った反対意見が出ないうちに、進路指導委員会内で了承を得て、導入に踏み切った。
導入当初こそ、一部の教師から不満の声が聞かれたが、取り組みが進行する中で、そうした教師の意識も徐々に変わっていったと、橋本先生は話す。
「導入当初、積極的に賛同しない先生がいたことは事実です。しかし、強引に実行に移さない限り、先生方の意識は変わりません。当初難色を示していた先生も、若手教師の取り組みを見たり、生徒が変わっていく姿を目の当たりにしたりすることによって、前向きに研究に取り組むようになりました。導入に反対していたのは、おそらく、具体的な方法を持っていないために、最初の一歩を踏み出せなかっただけなのです。まずは先行者の方法を見ながら、実際に取り組んでもらうことが重要だと思いました」 反対の声があってもスムーズに進められるよう、英語科では、推進者である進路指導委員会の教師が、東京外国語大や上智大などの英語を「看板」とする大学を受け持った。英語の配点比率が高くない大学は、他の教師に割り当てて負担にならないようにした。こうした配慮も、導入を進める際に一定の効果を果たした。 |
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