生きたデータの徹底活用 2年生夏の進路意識向上と生活習慣の確立
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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プラス α の指導
生徒把握に事前準備シートを生かす
2年生の夏休み前は、志望校を決めて目標に向かっている生徒、まだ大学に興味関心がない生徒など、その進路意識はさまざまだ。事前準備シートの記入状況で、個々の生徒の進路意識はどの段階なのかを確認し、段階別に対応したい。特に、志望校が明確ではなく、学習習慣も身に付いていない生徒への指導は手厚く行いたい。「何もやらなかった夏休み」にならないように、夏休み前からの働き掛けが重要だということを、学年団でも共有したい。
保護者や友だちと参加し比較検討させる
オープンキャンパスに保護者と一緒に参加することで、親子で進路について話し合うきっかけが生まれたり、保護者の大学に対する認識が深まったりする効果がある。また、友だちとオープンキャンパスに行かせることによって、自分とは違う興味関心の大学を見させることができ、志望を別の角度から考え直す機会にもなる。「一緒に行った人と感想を話し合えば、異なる視点で物事を見ることができるよ」と言葉にして生徒に説明したい。
志望以外の大学を見る意味を 確実に伝える
遠方の大学を志望する生徒の場合、志望校のオープンキャンパスに参加できないこともある。だが、たとえ志望校ではなくても、実際に近隣の大学に足を運び、大学ならではの雰囲気や高校とは違う学びの内容を知るのは意味がある。自分の志望校をチェックする観点が分かるきっかけになることも多い。「なぜ志望校ではない大学に足を運ぶのか」という問いに対する答えは、明確な言葉として生徒に伝えておく必要があるだろう。
活用後のフォロー
◎夏休み明けには、志望校調査や面談などを実施し、夏休み前後の生徒の進路意識の変化をしっかり把握する。そして、進路意識の高まりと学習時間の増加がリンクしている生徒には、その努力を評価し、後押しをしたい。また、志望校が変わった生徒には、なぜ変わったのか、その経緯を必ず確認する。実際、「案内してくれた大学生の感じが良かったから」といった安易な変更であることも、残念ながら少なくない。目指す学問内容や自分が期待する大学生活とのギャップをしっかり確認した上での前向きな変更でなければ、後悔しかねないことをLHRなどで伝えてもよいだろう。

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