PAGE 4/4
プラス
α
の指導
保護者の不安や悩みの 共有・解消を
三者面談や保護者会、保護者通信などで、保護者の不安や悩みを収集する。それを保護者通信などに掲載して、みんな同じようなことで悩んでいると知らせたり、ほかの教師や先輩保護者の解決策を提示するとよい。また、保護者会など、保護者が集まる機会で、あえて保護者同士で子どもに対する不安や心配などを自由に話してもらう時間をつくるのもよいだろう。
親子学習記録を 夏休みの課題に
夏休みの課題として、親子学習記録を課すのもよい。夏休み中に、学習記録を付けさせている学校も多いが、そこに、「保護者のコメント」欄を設ける。日々の子どもの様子を見て、保護者がコメントする必要があるので、親子のかかわりは自ずと増え、子どもの変化にもより注意をすることになるだろう。ただ、保護者に何らかの作業を依頼した場合、それに対する教師のコメントなどフィードバックは必須。お願いしただけで終わりでは次回以降の協力が得られにくくなる。
普段と同じ生活リズムの 夏休みを提案
夏休みを境にして生徒の生活リズムが崩れてしまうことがないように、保護者に対しては「子どもが、できるだけ普段学校がある日と同じリズムで1日を過ごす」ことが理想であることを伝えておく。朝いつも通り起床し、夜更かしもしなければ、夏休み明けに生活習慣が大きく崩れるようなことはない。そして、
図4
の三者面談シートなどで生徒が考えた1日の過ごし方が実際に実現できるよう、保護者にも子どもが立てた計画に関心を持ってもらう。
活用後のフォロー
◎夏休みに取り組んだ規則正しい生活リズムの確立は、2学期以降においても大切だということを生徒と保護者に訴え続けたい。「勉強さえすればよい」「3年生になってから改まればよい」「高校生になったのだから子どもの好きなように」といった考えがいずれも誤ったものであること、生活習慣は高校生活の土台であることを、卒業生のケースなどを交えながら繰り返し伝えていく。それは、生徒、保護者、そして学校の三者が、それぞれのなすべきことに責任を持つことの重要性を確認していくことにもつながっていく。
今回のテーマと関連する過去のバックナンバーも併せてご活用ください!
●2006年9月号 「
2年生夏休み明けの意識付け
」
●2008年9月号 「
2年生夏休み明けの意識付け
」
PAGE 4/4