特集)学力下位層の拡大にどう向き合うか
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
  PAGE 14/16 前ページ  次ページ

上位層向けの添削指導でトップ集団の形成を目指す

 成績上位層に対しては、「ハルプラン」という個別添削を行う。対象は1、2年生で、模試の結果により、国語、数学、英語各20人程度を各教科が推薦する。推薦された生徒は教科主任と面談し、強化すべき分野について話し合い、生徒それぞれに適した課題を与えられる。上位層の中でも更にトップ層をつくり、難関大の合格実績を伸ばすと共に、中位層以下の生徒のけん引役となってもらうことが狙いだ。
 課題の提出は、2週間ごと。成績上位層には部活動での主力選手が多いため、課題に取り組む時間が限られている生徒もいる。時間的なゆとりを持たせるため、昼休みでも放課後でも、期間内であれば自由に添削指導を受けられるようにした。
 ただ、個別添削である以上、生徒が自ら課題を解いてこなければ、指導は成立しない。部活動などに力を入れ、課題提出がおろそかになってしまう生徒もいる。今後は、教科ごとに時間を決めたり、一斉に生徒を集めて指導を行うなどの工夫をこらし、推薦された生徒全員の指導がより充実したものになるようにしたいという。

  PAGE 14/16 前ページ  次ページ