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導入期指導に刺激され成績上位の集団ができる
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「Rプログラム」は、現2学年の指導に応じて、半期ごとに取り組みを体系化・明文化している。そして、スタンダード化のために、学期終了時の職員会議で「Rプログラム」の実施状況を総括し、取り組みの内容や効果について教師全員で共有する。3学年担任の菅原冬樹先生は、次のように評価する。
「前期・後期の取り組みを学年ごとに報告するようになって、他学年の様子がよく見えるようになりました。『2年生のこの取り組みには、こういう意味があったのか』など、3学年担任として、自分たちの学年がしてきた取り組みの意味も改めて確認しています。また、1年生前半のプログラムは、その後の指導にも重要な指標になるのだと気付きました。生徒の状態が少し乱れてきた際には、『導入期指導で育成すべき竜一高生像』に照らし合わせて検証すれば、できていない部分の指導を強化し、軌道修正ができるからです。導入期指導の徹底後、検証を繰り返すことで、大きく崩れる前に手が打てるのです」
導入期指導の見直し以降、現1、2年生の模試の結果は例年とは異なる推移を示している。例年、7月の模試は好調だが、11月、1月と下降線を描くのが常であった。それが、08年度の1年生は1年生後半になっても偏差値を下げることがなかった。更に大きな変化は、08、09年度の入学生共、従来はそれほど多くなかった偏差値65~75の成績上位層が厚くなり、成績下位層が減り始めていることだ。
「本校はどちらかというとのんびりとした生徒が多く、力があってもほどほどにしか勉強しない傾向にありました。そうした生徒が、導入期指導で刺激を受け、本気で勉強に取り組み始めたのだと思います。2年生の上位層は今も崩れることなく、他の生徒を牽(けん)引しています」(渡辺先生)
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