特集)新課程を機に現行課程を振り返る
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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【編集部より】

新課程の検討に向けた視点

2013年度の新課程全面実施までに、校内ですべきことは何か。
押さえるべきポイントを整理した。

現行課程総括と新課程の概要
「枠組み」の変更から「中身」の改善へ

 高校現場での新課程における最大の関心事は、「大学入試科目の変更」だ()。ただ、大学入試の科目変更が未発表の現時点では、まず、現行課程での取り組みの成果と課題を総括しておきたい。
 2003年度からスタートした現行課程への移行の際には、02年度から行われた完全学校週5日制と併せて、次の3点が課題に挙がっていた。
(1)土曜休みや新教科・領域への対応
・授業時間の確保として、45分授業や課外授業の実施
・「総合的な学習の時間」の中での進路学習などの取り組み
(2)中学校での学習内容の3割削減への対応
・中学校の指導実態や高校入学段階での生徒の実態把握
・導入期指導や課外授業等の実施
(3)現行課程への移行を契機にした学校の目標づくり(SIの構築)
 図1─1~4を見ると、現行課程施行時に各校で新たな取り組みを開始していたことが分かる。現行課程施行から7年が経過し、それぞれの取り組みの成果や課題が現れてきているはずだ。

 現行課程施行時の高校の対応(2003年1月調査)

図1-1 ベースとしている授業時間×コマ数の変化

図1-1 ベースとしている授業時間×コマ数の変化

図1- 2 平日の課外授業の動向(1学年)

図1- 2 平日の課外授業の動向(1学年) 現在も実施していないし、今後も実施しない予定
図1- 2 平日の課外授業の動向(1学年) 現在実施していないが、新たに取り組む予定
図1- 2 平日の課外授業の動向(1学年) 現在既に実施しているが、減らしていく予定
図1- 2 平日の課外授業の動向(1学年) 現在既に実施しており、継続していく予定
図1- 2 平日の課外授業の動向(1学年) 現在既に実施しており、更に増やしていく予定
図1- 2 平日の課外授業の動向(1学年)

図1- 3 中学校での学習内容の削減をどのようにカバーするか

図1- 3 中学校での学習内容の削減をどのようにカバーするか 通常のカリキュラムに上乗せして指導し、指導終了時期は例年通りとする
図1- 3 中学校での学習内容の削減をどのようにカバーするか 通常のカリキュラムに上乗せして指導し、指導終了時期を後ろ倒しにする
図1- 3 中学校での学習内容の削減をどのようにカバーするか 新入生初期に削減分を集中指導し、指導終了時期は例年通りとする
図1- 3 中学校での学習内容の削減をどのようにカバーするか 新入生初期に削減分を集中指導し、指導終了時期を後ろ倒しにする
図1- 3 中学校での学習内容の削減をどのようにカバーするか その他
図1- 3 中学校での学習内容の削減をどのようにカバーするか

図1- 4 新課程の施行に当たってのSI構築の検討

図1- 4 新課程の施行に当たってのSI構築の検討 SI の議論がなされ、
そのSIに基づいて新課程の対応が検討された
図1- 4 新課程の施行に当たってのSI構築の検討 SIの議論はなされたが、
新課程の対応については無関係だった
図1- 4 新課程の施行に当たってのSI構築の検討 SIの議論自体がなされなかった
図1- 4 新課程の施行に当たってのSI構築の検討

調査概要 調査主体:VIEW21編集部 調査時期:2003年1月中旬~1月末 調査対象校:全国の大学進学希望者が多い高校1,101校 回答者:教務主任 調査方式:アンケート郵送方式 有効回答:453件(公立校277校、私立校176校)

*ベネッセコーポレーション「新課程に関するアンケート」(2009年7 月)の調査結果による

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