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小中高合同の研究授業で教師の意識改革を促す |
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連携2年目の08年度には、教師同士の交流も活発に行った。各校で実施する校内研修会に積極的に参加し、特に国数英は「中高授業交流」として、研究授業を数回実施した。研究授業は、出来るだけ多くの教師が参加できるように、小中学校で授業のない日の午後に設定。授業後は小中の教師を交えて教科ごとに研究会を開催し、意見交換をした。
「指導案の作り方や授業展開など、小中の先生方から学ぶことはたくさんありました。そして、ノウハウ以上に刺激を受けたのは、互いの授業について率直に意見を述べ合う姿勢です。高校教師は、他の先生の授業について遠慮しがちで、厳しい発言をあまりしません。一方、小中の先生方は『授業展開の意図が分からない』などの意見もはっきり述べていました。高校内だけでは得られにくい刺激を受けたことは、自分の授業を振り返る良い機会になったと思います」(浪花校長)
学校間の交流が深まるにつれて、互いのノウハウを吸収しようとする意識も高まった。09年度には、同校は小学校から「模試分析の方法を伝授してほしい」という依頼を受けた。文部科学省の全国学力・学習状況調査や鳥取県下で行う学力診断テストなどで得たデータを児童の学力向上に結び付けるために、高校が持つ模試分析のノウハウを生かそうと考えたのだ。
「小中高が互いの指導方法を共有することで、地域の子どもたちは地域で育てようという意識が根付きつつあります」(浪花校長)
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