ベネッセ教育総合研究所 ベネッセホールディングス
少人数授業

愛知県犬山市
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授業改善をめざす「犬山プラン」
 「自分のまちの子どもは、自分たちで育てる」という方針で、愛知県犬山市は2001年度から「犬山プラン」と名づけた教育政策を進めている。なかでも、市の単独予算で非常勤講師を配置し、市内の公立小学校10校、公立中学校4校すべてで少人数授業とTTを導入する取り組みは、地方分権と規制緩和の流れのなかで、地方自治体による教育改革の代表的ケースの一つとして、全国的にも大きな注目を集めている。
 少人数授業は、国語、算数・数学、英語、理科など、学校が希望した教科で採用することになっているが、小学校の場合、全校で算数を対象としている。中学校は、ほとんどが数学と英語を学年ごとに指定して実施している。TTの対象教科は理科。
 同市では、少人数授業とTTのために市単独による非常勤講師を合計44人採用し、配置している。
 また、2003年8月に「授業改善犬山プラン」を策定し、独自の学級編成基準(30~34人)による少人数学級の実現をめざしている。同プランは、単なる学級規模の縮小ではなく、少人数授業の実績を踏まえて、指導方法や授業形態の見直しなどの授業改善を実現するための少人数学級と位置づけているところが大きな特徴といえる。現行制度ではまだ市町村が独自に教員を採用できないので、来年度は教職員定数の枠内で、一部の学年のみ実施する方針だ。
 
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