コラム |
ホームページ作成を通して「ネチケット」学ぶ |
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6年生の「総合的な学習の時間」で、インターネットを使う際に気をつけるべきマナー「ネチケット」の習得をねらいとした授業が行われた(写真4)。 |
▲写真4 自分たちがホームページをつくるというタイミングで行ったこともあり、 子どもたちも食い入るように画面を見つめていた
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きっかけとなったのは、クラスのホームページ作成。子どもたちから、転校した友だちに自分たちのようすを伝えたいという声が上がり、取り組むことになった。
この授業までに、7つの班が1つずつテーマを決めてホームページを作成してきた。それをネットワークに載せる段階で、授業を行った。6月に起こった長崎の同級生殺害事件で、インターネット上の悪口がきっかけの1つとなったことを思い出させ、「自分たちのホームページを見直そう」と担任の高島絵里先生は提案した。
そこで使ったのは、ベネッセコーポレーションのソフト「@発見島」(注2)の「インターネットの歩き方」という教材(写真5)。 |
▲写真5 ベネッセコーポレーションの教育ソフト「@発見島」にある「インターネットの歩き方」より
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ホームページを作成しながら、「鮮明な顔写真が載っていること」「住所や電話番号が載っていること」などの危険性を学習していく。その結果、「学習する前は、『もっと大きく写真を使おうよ』と言っていた子も、意識が改まったようです」と高島先生。単なる知識を教えるのではなく、実際にホームページを作成しながらネチケットを学習したことで、効果がさらに上がったようだ。ITが教育現場で日常的に使われようとしている現在、こうした取り組みも重要になってきている。
注2 @発見島
ネットワーク型のベネッセコーポレーションの学習ソフトで、論理的な見方・考え方を育てるための試行錯誤シミュレーション型教材、資料を読み取る力を育てるデータベース型教材などのラインナップがある。
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