ベネッセ教育総合研究所
Case Study 学力調査を生かした実践事例
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夏休みに「学習相談」を実施
 弘道小学校は家庭との連携を強くするため、「夏休み」を重要な時期と捉えている。夏休みには家庭訪問を行うほか、学習相談を設けて、子どもたちの補助学習を支援している。水泳教室や図書教室などは多くの学校で実践されているが、弘道小学校ではこのほかに漢字教室、算数教室、理科・社会教室、健康質問教室、図工教室、リコーダー教室、体育教室、ブラスバンドなど、多彩なメニューが用意されている。子どもたちは好きな教室に自主的に参加するのだが、これも三者面談で話し合われた、夏休みの目標を、学校・子ども・保護者がはっきり意識しているからこそできることだ。
 「これまで夏休みは、家庭が丸がかえだったのですが、平成15年からは学校にも来れるようにと、さまざまな学習体験を用意しました。学力向上に直接結びつかないものもありますが、学校としても、この子にこれだけのことをさせたいという思いがあるので、いろいろなものを準備しています」(川上校長)
 平成16年度の学習相談は延べ87回行い、児童一人当たり平均13日参加した。
 子どもが参加できる教室は、夏休みばかりではない。隔週土曜日には「お父参会(おとうさんかい)」という父親中心のPTA組織が指導者となり、サッカー、英会話、卓球などの教室を開催している。現在、全校の1~2割にあたる30~50名の父親が参加している。ただ、定期的に参加する父親は限られている。また中心となっていた人の子どもが卒業すると、活動の継続にも問題が生じる。さらに、従来から行っていた野球やバスケットなどの練習も体育館や校庭を使うので、お父参会として利用できる時間の割当も難しい。そのあたりが今後の課題だ。


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