ベネッセ教育総合研究所
Case Study 学力調査を生かした実践事例
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「子育て支援委員会」が学校活動を支援
 とはいえ、弘道小学校は127年の歴史を持つだけに、地域は学校の取り組みには非常に協力的だ。祖父母世代も弘道小学校に通い、「自分たちの通った学校をよくしたい」という気持ちが強い。そこで、平成14年度から「子育て支援委員会」という組織を立ち上げた。これは、家庭と地域、学校の三者で健全な子どもを育てるという発想で組織された活動。学習支援、図書などの校内活動のほか、問題を抱える子どもの相談などあらゆる場面で、地域の人たちがボランティアで活動している。
 たとえば、学習支援ボランティアには、総合的な学習の時間や家庭科、英会話などの授業支援、花壇の世話や育て方の指導をする花結び活動、和太鼓やブラスバンドなどの文化交流活動などがある。図書ボランティアは担任や子どもとともに読み聞かせや図書のアドバイスのほか、図書室の整理まで引き受ける。いずれも地域の人たちが自分の得意な分野、自分のやりたいことを行っていく自主的な活動だ。
 「子育て支援委員会は、子どもが教育を受けられる条件や環境整備をしていく上で、非常に大きな役割を果たしています。地域の教育力を総合的にどう高めるか、家庭と地域と学校が一体となった中で子どもをどう育てていくかがとても大切なことなのです。今後この活動をさらに広げていきたいと思います」(川上校長)


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