ベネッセ教育総合研究所
Case Study 学力調査を生かした実践事例
林 龍平校長
林 龍平校長
外山善正副校長
外山善正副校長

大阪教育大附属
平野小学校

〒547-0032
大阪市平野区流町1-6-41
TEL/06-6709-1230 FAX/06-6709-2839
http://www.hirano-e.oku.ed.jp/
校長/林龍平先生 副校長/外山善正先生 児童数/714人

大阪市の南端、平野区の住宅地にある。通学地域は、大阪市内を中心に50分以内で通学できる地域に分散しているが、徒歩で通学する児童も3割ほどいる。周囲は住宅に囲まれているが、校舎敷地内に附小の森や、附小池、むしむし村、青空教室、アスレチックなど、自然体験を補える環境が整っている。また、授業を一般公開するなど、研究活動にはとくに力を注いでいる。
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テーマ4 家庭との連携による学力向上の取り組み(2)
教師同士の協働と保護者との連携で
総合的な学力づくりに大きな一歩を
 基礎・応用ともに子どもの教科学力が高い平野小学校。しかし、学年が上がるにつれ、社会的実践力、問題解決力などの「目に見えにくい学力」に課題があることが明らかになった。教師と保護者とが広い学力観を共有し、児童の総合的な学力向上を目指す平野小学校の取り組みを紹介する。


通学区域が広範囲にわたるため地域的つながりがもちにくい
 大阪教育大附属平野小学校(以下平野小学校)では、全教職員が同じ視点に立って指導をすることで、子どもの教科学力を着実に伸ばしてきた。
 しかし、公立学校のような校区をもたず、児童のほとんどが学校から離れた地域から地下鉄やバスなどを利用して通学してくるため、近所に友だちをつくりづらく、地域での人間関係や活動の輪が形成されにくいのではないかという課題を先生方は感じていた。
 「校区が広いため、地域的なつながりや、そこから生まれる活発な友人関係を育てることが難しいのです。そのため、社会性や協調性、トラブルを解決する力が不足しがちなのではないかとの問題意識が以前からありました」(林龍平校長)
 また、学校内の下駄箱が少々乱雑なこと、児童の軽い怪我が多いことなども校長の目に留まっており、生活指導の必要性も感じていた。このことは、他の多くの先生方も感じていたことであった。


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