地方分権時代の教育行政 千葉県野田市
千葉県 野田市立二ツ塚小学校

1986年、福田地区の児童数の増加に伴い、同地区3校目の小学校として開校。教育目標は「やさしく かしこく たくましい子」。豊かな自然に囲まれた環境を生かした自然教育、体験学習により「ふるさと野田」の意識を育んでいる。

 

校長●佐原紀雄先生
児童数●257人
学級数●9学級
〒278-0016
千葉県野田市二ツ塚485-2
TEL 04-7138-1677
FAX 04-7138-1699

佐原紀雄

▲野田市立二ツ塚小学校校長

佐原紀雄

Sawara Norio

高橋宏

▲野田市立二ツ塚小学校教頭

高橋宏

Takahashi Hiroshi

※本文中のプロフィールはすべて取材時(06年3月)のものです
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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[実践事例]

千葉県 野田市立二ツ塚(ふたつか)小学校

地域への情報発信を通して地域ぐるみの教育を実現

保護者と地域の声をきちんと吸い上げる

 地域連携に力を入れる野田市の中でも、豊かな自然に囲まれた環境を生かした教育と地域に根差した学校づくりに力を注いでいるのが、二ツ塚小学校だ。特に、保護者や地域に対する徹底した情報発信は、二ツ塚小学校の最大の特徴といえる。
  前期と後期に保護者に対して実施する「教育活動等に関するアンケート」では、集計結果だけなく、フリーアンサーの意見・要望への回答も回答集に漏れなく掲載し、すべての家庭に配付している。更に、その後、教育活動等について語る会や全体会で説明し、それに対する意見も聞いている。
  また、二ツ塚小学校では、学校行事実施後に必ず保護者へのアンケートを行っている。寄せられた保護者の要望に対して、月1回発行の「学校だより」でその一つひとつに学校としての見解や対応策を示しているのだ(図1・2)。ときには不満や苦情などが寄せられることもあるが、学校改善のチャンスと捉えて積極的に公表している。その意図を、佐原紀雄校長は次のように語る。
  「これまで学校は、保護者や地域の人々に対して一方的に情報を流すことが多かったと思います。本校では、市教委が進める『教育環境整備事業』を受けて、『地域に開かれた信頼される学校づくり』に取り組んでいます。開かれた学校を実現するためには、保護者や地域の人々の声にしっかりと耳を傾け、双方向の情報交換を行うことが大切です。保護者の声を吸い上げることで信頼感を生んでいるようです」
  更に、05年10月からは学校独自のブログ(Webサイトの一種・関係者のみ閲覧可能)を立ち上げ、学校の活動や児童の様子などを紹介し、保護者・地域に向けて毎日発信している。保護者には「子どもとの会話のきっかけになる」と評判が高く、保護者の約7割が毎日閲覧しているという。また、不審者の情報なども保護者にいち早く伝えることができるため、防犯面から、すぐに更新ができるブログへの期待は高い。
図1、2

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