早島町では、早くから情報教育に力を入れ、小学校には1997年、中学校には98年にパソコン教室の整備を行い、コンピュータを導入した。現在では、これまで蓄積したノウハウを生かし、指導内容は、学校現場の裁量に任せ、町教育委員会は各校独自の取り組みをサポートする形をとっている。
また、予算の関係で情報教育の提携について検討した時期もあったが、これからの情報化社会を生き抜くためには、コンピュータを十分活用する力が不可欠という判断のもと、継続を決めたという。
06年度の重点施策として、人間性豊かな子どもの育成を目標に、幼稚園・小学校・中学校の連携を強化し、中3の段階で自分の希望通りの進路を選択できる学力を養成していきたいとしている。具体的には、幼小中の教師がそれぞれの学校に出向いて、その学校の教師とチームを組んで授業を行う。各学校段階の指導の段差をなくすことが目的で、最終的には幼小中の一貫教育をにらんでいるが、教育課程の編成など課題も多い。
このほか、キャリア教育にも積極的に取り組む。進路選択にあたり、子どもたちに十分な機会や情報を提供できるよう、IT教育をはじめとした現場の整備を進めている。
「子どもたちが夢を持ち、それを実現できる力を育みたい。そのためにさまざまな施策を考えていきます」と学校教育課の中西章子主査は話す。
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