特別企画 現場教師の疑問に答える「全国学力・学習状況調査」Q&A

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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2 実施教科について

Q.6
実施教科はなぜ国語と算数・数学だけなのでしょうか。少なくとも中学校では、もっと教科が多くてもよいのではないでしょうか。

A.6
 実施教科として国語と算数・数学を選んだのは、「読み」「書き」「計算」といった力が、日常生活はもちろん、あらゆる学習の基礎になる力だからです。
  しかし、例えば中学校の英語をはじめ、「他教科の調査も必要ではないか」というご意見もあります。実施教科を2教科に絞ったのは、小・中学校を合わせて240万人が受ける大規模な調査を滞りなく進めるためという意図もあります。今後、教科数を増やすことについては、まずは初年度の学力調査を円滑に実施した上での検討課題であると考えています。

Q.7
教科が限られていることで、中学校では実施教科以外の教師は調査に関心を持ちにくいのではないでしょうか。

A.7
 本調査では、国語と算数・数学の学力に加え、児童・生徒の関心・意欲や、学習環境、生活習慣などを問う質問紙調査も実施します。さらに、児童・生徒にだけでなく、学校に対しても教育条件の整備状況等を問う質問紙調査を行います。それらの結果を総合的に分析していけば、学校全体の課題が浮き彫りになるでしょう。
  課題改善に向けては、一部の教師だけではなく、まさにすべての教師が一丸となった取り組みが求められます。そうした意識を学校全体で共有することが可能になりますので、成果を生かしていただきたいと考えています。

図2

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