みんなで取り組む小学校英語

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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校内研修とTTで英語指導力を高める

 英語活動部の役割はほかにもある。05年度の夏休みには「クラスルームイングリッシュ研修会」を開き、学級担任が授業で使う英語のフレーズを学ぶ機会を設けた。また、06年度には英語が堪能(たんのう)なボランティアを迎えてチームティーチングで授業を進め、その手法を学びながら英語指導力を高める試みも始めた。
  その結果、「自分の英語で大丈夫だろうか」と消極的だった教師が、「もっと研修をしたい」という意欲を見せるようになってきたという。そのニーズに応えるためにも、今後は更に研修を充実させていく予定だ。
  英語活動をどう評価するかも、英語活動部の今後の課題だ。06年度は「えいごパスポート」という自己評価用の小冊子を作った。3~6年生の児童全員に配付し、英語を使ってしたいことや、授業でできるようになったことを記録させる。「えいごパスポート」は総合学習の評価の参考として活用しているが、今後は英語活動単独での評価規準をつくる方針だ。
  「ALTに任せきりだった活動当初と比較して、子どもの積極性、理解度に格段の向上が見られるようになりました。それも、英語活動部が中心となり、系統立てた継続的な指導ができるようになったからだと思います」と中森美幸校長は強調する。効果的な英語活動を進めるためには、それを支える組織の構築が一つの鍵となりそうだ。

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