学びが深まるICT活用 研修で教師の苦手意識を克服しICTスキルの底上げを実現

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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6年間の系統的な年間計画作成と教師のスキル向上が課題

 この2年間は子どもがパソコンに慣れることに主眼を置いていたが、スキル育成や教科との関連付けなど、系統的なカリキュラムはなかった。07年度は、年間計画の作成が課題であり、ICTサポーターと連携しながら、各学年で習得すべきスキルを整理している。
  また、教師のパソコン使用率は上がり、意欲も向上しているが、全員が「使いこなす」というレベルにまでは至っていない。07年度も夏休みに校内研修を行い、更なるレベルアップを図る。
  「活用方法の知識が更についていけば、授業のアイデアもどんどん出るようになるはずです」(高橋先生)
  また、現在は月2回のICTサポーター来校に合わせてパソコンの授業を行っているが、教師のスキルを更に向上させ、来校日以外にも授業をしていきたいと意欲的だ。
  行橋北小学校では、ICTサポーターとの連携を通じて全教師のスキルの底上げを実現させた。今後は、それらを土台に系統的な指導ができる体制づくりを目指していく。
ICT活用の成功ポイント
Point 1 レベル別の校内研修によってICT活用を促進
夏休みを利用して校内研修を実施し、教師のICTスキルの底上げを実現。苦手意識や抵抗感も払拭(ふっしょく)できた
Point 2 「書く」作業を組み込み知識を定着
パソコンを使うと調べ学習が効率よくできる。一方、知識の定着のため、結果を文字に書かせるなどの工夫も必要だ

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