これまで行われた多くの調査で、保護者と子どもの日常の会話量と子どもの学業成績との間には相関関係があることがわかっている(図1)。「おやこde食育」では、子どもに本物に触れさせ、学習意欲を刺激するための仕掛けとしてケータイを活用した。同時に、ケータイを通して、保護者が子どもの学習に無理なくかかわることができ、親子の会話が促進されることも確認できた。子どもが体験から何かを学び取る場合は特に、保護者が子どもの活動を励まし、同じ目線で課題に取り組むことで、より大きな学習効果が期待できる。
BEATでは、今後も先進技術を利用した教育モデルを探究し、その学習効果を実証的に評価、発信する研究を進めていきたい。
中野真依(ベネッセ教育研究開発センター研究員)
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