中教審では、思考力・判断力・表現力等を育てる学習活動について、次のような分類をしている。
●「審議のまとめ」資料より(07年11月時点)
(1)体験から感じ取ったことを表現する
例 |
・日常生活や体験的な学習活動の中で感じ取ったことを言葉や歌、絵、身体などを用いて表現する |
(2)事実を正確に理解し伝達する
例 |
・身近な動植物の観察や地域の公共施設等の見学の結果を記述・報告する |
(3)概念・法則・意図などを解釈し、説明したり活用したりする
例 |
・需要、供給などの概念で価格の変動をとらえて生産活動や消費活動に生かす |
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・衣食住や健康・安全に関する知識を活用して自分の生活を管理する |
(4)情報を分析・評価し、論述する
例 |
・学習や生活上の課題について、事柄を比較する、分類する、関連付けるなど考えるための技法を活用し、課題を整理する |
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・文章や資料を読んだ上で、自分の知識や経験に照らし合わせて、自分なりの考えをまとめて、A4・1枚(1000字程度)といった所与の条件の中で表現する |
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・自然事象や社会的事象に関する様々な情報や意見をグラフや図表などから読み取ったり、これらを用いて分かりやすく表現したりする |
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・自国や他国の歴史・文化・社会などについて調べ、分析したことを論述する |
(5)課題について、構想を立て実践し、評価・改善する
例 |
・理科の調査研究において、仮説を立てて、観察・実験を行い、その結果を整理し、考察し、まとめ、表現したり改善したりする |
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・芸術表現やものづくり等において、構想を練り、創作活動を行い、その結果を評価し、工夫・改善する |
(6)互いの考えを伝え合い、自らの考えや集団の考えを発展させる
例 |
・予想や仮説の検証方法を考察する場面で、予想や仮説と検証方法を討論しながら考えを深め合う |
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・将来の予測に関する問題などにおいて、問答やディベートの形式を用いて議論を深め、より高次の解決策に至る経験をさせる |
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