「全国学力・学習状況調査」の結果、国語や算数を好きと答える子どもの割合、また家庭での学習時間などに一定の改善が見られた。「学習指導基本調査」においても、学習習慣や生活習慣に対する教師の意識には大きな変化が見られる。
教師の意識の変化は、学習習慣にかかわる指導にも表れている。宿題を出す頻度を聞くと、98年調査(84.8%)や02年調査(85.8%)に比べて10ポイント近くも上昇し、教師の94.0%は「毎日出す」と回答した(図1)。「1日あたりの量(平均時間)」も、98年調査(27.2分)および02年調査(27.5分)から34.2分に大きく伸びるなど、宿題をより重視する傾向が明確に表れている。 家庭学習に関する指導は、どのように変化しているのか。家庭での学習時間について指導する教師の割合は、98年(64.9%)から02年(58.7%)にかけては減少したが、今回の調査では73.4%と大幅に増加した(図2)。その際に指導する学習時間の平均は、1年生の25.5分から学年を追って増加し、6年生では60.1分となっている。
出典:「第4回学習指導基本調査」(ベネッセ教育研究開発センター)