データで読み解く新学習指導要領
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【Part 2】

学校に求められる改善策の整理

言語活動・理数教育・外国語活動

中央教育審議会の「審議のまとめ」では、P.9~14で示した学習指導要領改訂の基本的な考え方を踏まえた上で、重要事項として、(1)言語活動の充実 (2)理数教育の充実 (3)伝統や文化に関する教育の充実 (4)道徳教育の充実 (5)体験活動の充実 (6)小学校段階における外国語活動(仮称)を挙げている。Part2では、このうち「言語活動の充実」「理数教育の充実」「小学校段階における外国語活動(仮称)」について、審議のまとめと研究者のアドバイスを取り上げながら、充実に向けた改善策を解説する。

図1

「ディベート・討論を取り入れた学習」は、国語の割合が突出して高く7割に達している。次に多いのは社会だが2割強に落ち込み、算数・理科は1割にも満たない。新学習指導要領では、すべての教科において言語活動の充実が求められる


出典:「第4回学習指導基本調査」(ベネッセ教育研究開発センター)

図2
教職経験年数別に指導が得意な教科・領域を見ると、経験が長くなるに伴い、大半の教科・領域で「得意(得意+どちらかというと得意)」と回答する割合が高まる。その中で理科は5年目以下(38.9%)から31年目以上(40.5%)まで低い割合で推移し変化が乏しい。指導内容の見直しに加え、教師の理科指導の苦手意識の解消にも取り組む必要がある


出典:「第4回学習指導基本調査」(ベネッセ教育研究開発センター)

図3

英語教育がうまくいっていると思うかどうかを聞いたところ、評価はほぼ半々。これを高学年の年間時数別に見ると、「うまくいっている(とても+まあ)」という回答は、「0~5時間未満」の学校では22.8%だが、「35時間以上」の学校では80.4%に高まる。時数が多い学校ほど、教師が英語教育に満足感を持っていることがわかる


出典:「第1回小学校英語に関する基本調査(教員調査)」(2006年)(ベネッセ教育研究開発センター)


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