生活科の実践に目を向けると、指導で大きな位置を占める体験学習などの手法は、近年、多く取り入れられているようだ(図3)。一方で、「教材準備の時間が十分にとれない」ことを9割以上の教師が悩みとして感じているというデータがある(図4)。忙しい日々の業務の中で、体験型の授業を準備することは決してたやすいことではない。
生活科導入直後には、生活科の実践について、「準備がひと苦労」「担任の負担が多すぎる」「学校での指導にはある程度の限界があるように思われる。家庭での生活科が親の意識で高められるといい」「どれだけそこから学んでくれたのかはわからないので不安」などの声が挙がっている(注1)。
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