生活科から芽生えた興味・関心は、他教科にもつながっていく。根本先生が特に注目しているのは国語科との結び付きだ。
「以前に比べ、子どもはテレビゲームなどの仮想的な世界で過ごす時間が長く、『体験』の機会は明らかに減っています。ところが、実際に体験したことでなければ、自分の言葉で表現するのは難しい。体験の充実は言語の獲得にもよい影響をもたらす、と考えています」
生活科で地域住民と交流することによって、子どもは相手の立場に合わせた話し方を自然と身につけていくという。これは国語科に関連する。また、動物の飼育は、例えば体長を物差しで計測することが算数の学習につながり、命の大切さを学ぶための題材として道徳の授業でも取り上げられる。
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