小川先生は、指導内容に子どもの興味を引き出す活動を取り入れることも提唱する。例えば、従来はペンを指して、『What is this?』『That is a pen.』 といったやりとりを繰り返す指導が多かった。しかし、わかりきっていることをわざわざ子どもに問うようなやりとりをしても、興味は続かない。小川先生は、「それまでの学習や経験を基にして、考えさせたり推測させたりすることができる内容を取り入れるとよいでしょう」と説明する。
同様に、ゲームや歌などで授業を構成する際には、学年ごとに異なる興味・関心に着目する必要があるという。
「低学年の子どもはみんなが一緒に歌い、踊り、ゲームをすることが楽しいのに対し、中学年になるとペアやグループごとに練習し、競争するゲームを喜ぶようになります。身のまわりのものを英語で話すのが楽しくなくなるのもこの学年です。高学年の子どもに対しては、何かにチャレンジし、英語の学習にやりがいを感じさせる活動が望ましいでしょう」
次ページでは、小川先生が考案した、カルタゲームを用いて子どもの興味を引き出す授業例(5年生向け)を紹介する。 |