ヨンジ初等学校では、4年生と5年生の授業を見学した。同校の授業は教師とネイティブのALTによるチームティーチングで行われる。
ALTは各市・道の教育委員会や区・学校の予算で招かれ、住居も用意される。ヨンジ初等学校が属する北部教育庁では約60校のうち5割強の学校にALTが配置されている。
同校の英語の授業は、英語専用の教室で行う。4年生では天気をテーマにした授業を展開していた。ALTが「Do you know the weather tomorrow?」と問いかける。児童は黒板の絵を見ながら「Rainy.」「Windy.」などと答える。日本で行われている担任とALTとの共同授業に比べても、使用する英語の量は圧倒的に多い。児童もしっかり声を出しており、ペアワークを行ったり、前に出て発表したりするときも、恥ずかしがらずに発話する。
ICTの活用も慣れたものだ。教室には大きなモニターが設置されており、必要に応じて画像と音声を用いて、歌を歌ったり、単語のスペルを反復させたりして児童を飽きさせない。
必要に応じて教科書の問題にも取り組ませるが、それが終わり、再び活動に入ったり、モニターを注視させたりするときは、その都度教科書を机の中にしまわせ、次の活動に集中させる。授業の流れがスムーズで、個々の活動の狙いを教師とALTがしっかりと共有している様子が見られた。 |