VIEW'S REPORT
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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教師がALTと息の合った授業を展開

 ヨンジ初等学校では、4年生と5年生の授業を見学した。同校の授業は教師とネイティブのALTによるチームティーチングで行われる。
 ALTは各市・道の教育委員会や区・学校の予算で招かれ、住居も用意される。ヨンジ初等学校が属する北部教育庁では約60校のうち5割強の学校にALTが配置されている。
 同校の英語の授業は、英語専用の教室で行う。4年生では天気をテーマにした授業を展開していた。ALTが「Do you know the weather tomorrow?」と問いかける。児童は黒板の絵を見ながら「Rainy.」「Windy.」などと答える。日本で行われている担任とALTとの共同授業に比べても、使用する英語の量は圧倒的に多い。児童もしっかり声を出しており、ペアワークを行ったり、前に出て発表したりするときも、恥ずかしがらずに発話する。
 ICTの活用も慣れたものだ。教室には大きなモニターが設置されており、必要に応じて画像と音声を用いて、歌を歌ったり、単語のスペルを反復させたりして児童を飽きさせない。
 必要に応じて教科書の問題にも取り組ませるが、それが終わり、再び活動に入ったり、モニターを注視させたりするときは、その都度教科書を机の中にしまわせ、次の活動に集中させる。授業の流れがスムーズで、個々の活動の狙いを教師とALTがしっかりと共有している様子が見られた。

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◎韓国の教育の強みであるICTを活用し、子どもの好奇心を刺激する。学校やクラスのホームページも充実しており、児童・保護者が授業や行事の計画のページにアクセスできる
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◎授業の最後には、退室する児童一人ひとりに、その日の授業で学んだ表現を繰り返させる。授業内容の定着を確認すると共に、児童自身に授業を通して身につけてほしい事項を意識させるためだ

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