新学習指導要領へのアプローチ 第3回 「問題解決能力」を高める理科指導
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
   PAGE 16/17 前ページ 次ページ
■第5学年 ※下線は、2010年度から変更になる部分
図

 A (3)電流の働き

電流には磁力を発生させる働きがあると共に、電流の向きを変えると電磁石の極が変わること、電磁石の強さは、電流の強さや導線の巻数によって変わることを捉える。指導では、導線の巻数を一定にして電流の強さを変えるなど、変える条件と変えない条件を制御して実験を行う。
→第6学年「A(4)電気の利用」につながる

ポイント
6年生からの移行単元だが、5年生の問題解決能力を意識し、条件制御の大切さを教える。

 B (2)イ 水中の小さな生物

池や川の水を採取。顕微鏡などで観察し、魚が水中の生物を食べて生きることを捉える。

ポイント
顕微鏡の操作法を教えながら、食物連鎖の基本を学ばせる

 B (3)イ 川の上流・下流と川原の石

観察などから、川の上流と下流の石の大きさや形の違いを捉える。また、上流では侵食が、下流では堆積が見られるなど、水の働きの違いによる川の様子を捉える。

ポイント
可能な範囲で現地観察を行う。単元学習中でなくても、遠足の機会を利用するなど、実際に川全体の様子を見せることが大切。

 B (4)ア 雲と天気の変化

空の観察を通じて、天気の変化と雲の量や動きが関係していることを捉える。また、観察結果と気象衛星からの情報などを関連付け、雲には乱層雲などさまざまなものがあることを捉える。

ポイント
天気によってさまざまな雲の種類があることを、実際に空を見て確認させる。

   PAGE 16/17 前ページ 次ページ