「子どもたちは、友だちが黒板で発表したものを見て、『こうした方がわかりやすい』『早く描ける』と思えば、どんどん取り入れます。そのため、最初に描いた絵に比べると、簡略化していきます。絵や図は目で見てわかりやすく、友だちの発表のよい点を真似しやすいのです」と渡辺先生は説明する。
目で見て学ぶ効果は、生活科でも顕著に表れる(下図「生活科」参照)。
「植物の観察日記で『葉の裏側がざらざらしていた』と書いた子どもの絵と文を紹介すると、『本当だ、ざらざらしている』と、その着眼点をほかの子もすぐ取り入れていきます。『色に注目してみたんだね』『触ってみたんだね』と、その着眼点がわかるように紹介すると、観察の仕方や調べ方がほかの子にも広がりやすくなります」(菅野先生)
絵や図も書く力を育てる手段として位置付け、低学年から書くことを習慣付け、自分の考えをしっかり持てるようになることを目指している。
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