新学習指導要領へのアプローチ 第4回 「活用」から考える授業づくり
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
 
   PAGE 3/14 前ページ 次ページ
▼クリックすると拡大します
図1
図2 ポイント3 「活用力」を育てる指導

Q6:「活用力」を育てるためには、どのような指導が必要でしょうか

A6:思考の土台となる習得を徹底する、思考を焦点化する指導です
 細かくは学年や教科によって異なりますが、これは基本となる指導の考え方です。具体的には、図1の授業例と図2のチェックポイントを参照してください。

Q7:「活用」の指導では、必ず日常生活に結び付けたり複雑な問題を取り入れたりしなければならないのですか

A7:日常生活に結び付けることに、固執しすぎる必要はありません
 日常生活の場面や複雑な問題は、「活用」の指導に大切な視点であることは間違いありません。ただ、それらを取り入れることによって、思考の焦点がぼやける危険性がある場合は、無理に結び付けない方がよいでしょう。
 例えば、電気回路の学習では、普通、乾電池と豆電球の単純な回路を使います。無理に日常生活に結び付けようとして、家の配線を例示すれば、複雑すぎて学習のポイントを見失ってしまうでしょう。まずは、どのくらいのレベルの思考を求めるのかを考え、それに見合う程度の複雑さを備えた場面や問題を用意するとよいと思います。


   PAGE 3/14 前ページ 次ページ