▲千葉県八千代市立萱田小学校
◎1992(平成4)年開校。教育目標は「次代に生きる国際人を育む」。英語活動の充実は、八千代市教育委員会指定の研究「個性を生かす教育の推進」の一環。5・6年生の活動を担当するALT2人が派遣されている。 校長◎井上滋先生 児童数◎1,018人 学級数◎30学級 所在地◎〒276-0042 千葉県八千代市ゆりのき台6-20 TEL◎047-484-5541 URL◎http://www.yachiyo.ed.jp/ekayada/
八千代市立萱田小学校では、拠点校の指定を受けた2007年度から、英語活動を5・6年生で年間各35時間行っている。うち30時間にALTが配置されている。だが、活動の立ち上げ当初は、大きな困難に直面した。07年度末に実施した子どもへのアンケートの結果で、5・6年生ともに意欲や理解度が予想以上に低く、「まったく出来なかった」と答えた子どもが多かったのだ。英語主任(当時)の岩本あずさ先生は、次のように振り返る。 「英語が嫌いな理由を聞くと、多くの子どもが『英語が分からない』『活動中に何をすればいいのか分からない』という二つの『分からない』を抱えていることが浮かび上がりました」 原因は明らかだった。それまでの「総合的な学習の時間」で行っていた国際理解教育の取り組みの流れから、07年度は活動をALTが主導した。どの教師にも「英語活動はALTに任せれば良い」という意識があり、担任は教室の後ろで見ていることが多かった。ところが、子どもはALTの話す英語を理解できず、更に活動のねらいも明確にしていなかったため、二つの「分からない」が生じていたのだ。