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Dくん「2倍から3倍まで5マスしかないから、1マスが0.2倍になる。0.2倍が2つだから0.4になる」
T「どういうことか分かる? 1マスが0.2で、5マスで1増えている。その2つ分で0.4じゃないかということだね。1マスが0.2というのを、もう少し分かりやすく目盛りを工夫出来る人はいないかな?」
Fさん 数直線に記入【数直線4】
T「Fさんが何をしたか分かった人? 言葉で説明出来る人はいる?」
Eさん「0.2を0.1のところで切った」
T「つまり、Fさんは2から3の目盛りを細かくして10等分にしたということだね。すると、Dくんが□にしたのはいくつ目になる?」
Gくん「4つ目」
T「ということは、0.1の4つ分で0.4。だから2から0.4増えて、□は2.4ということが分かりそうだね。式の結果と数直線で考えたものが同じになったね。これからは数直線が使えそうかな。テープ図で迷っていた人もいたようだから、次の時間にやってみよう」
佐藤先生のねらい 方眼の0.2単位のマスを使って2.4がすぐに導き出されることは予測していた。更に小数への理解を深めさせるため、10等分させて0.1単位で考えさせたかったが、なかなか出てこなかった
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2.4倍を子どもにとらえさせる方法は、二つあった。
一つは、0.2を単位とする方眼に目が向いてしまい、10等分する発想が出てこなかったので、黒板に直接数直線をかいて、方眼を使わずに、数直線のみで考えさせる方法。目測で「2.4」「2.5」などを示すうちに、正確な位置を出すために10等分の発想が出てくるだろう。
二つ目は、授業ではあまり注目されなかったAくんの発言(比較検討2の★)をここで取り上げ、「数直線上で表すと、どうなる?」と聞く方法。Aくんは10等分の発想を持っていたはずである |
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