移行措置対応のポイント 第4回 言語活動を通じてつくる国語の授業

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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[2] 「生きる力」を高める必要性

 

 重要なことは、「生きる力」に結び付く力が求められている、ということです。例えば、思考力の育成が必要といっても、テクニックとしての思考ではありません。無答率が高い背景には、単に論理的に考える力が弱いというだけでなく、考える意欲や意志の低下があるように思います。考えることは負担を伴う作業ですが、粘り強く考えることで思考力は高まっていきます。ところが、今の子どもには、粘り強く考えようとする意欲や意志、言い換えれば「生きる力」が低下しているようです。ですから、少し考えて分からなければ、あきらめて白紙で提出してしまうのです。
 今後、必要なのは、「生きる力」を形成するような思考力・判断力・表現力の育成ですが、当然、そこには学習意欲が伴っていなければなりません。実生活とつながりのある言語活動を通して、子どもが意欲的に思考や判断、表現をして、課題を解決する過程が重要になるのです。


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